保険業界が直面する「見えない脅威」
保険業界において、近年深刻化しているのが「WEB上で不正に保険受給を斡旋する工事業者」の存在です。火災保険や地震保険を悪用し、本来は保険適用外の工事を「保険金で無料修理できる」と謳って勧誘する悪質業者が、インターネット上で巧妙に活動を展開しています。
こうした不正行為は、保険制度そのものの信頼性を損ない、結果的に適正な保険利用者にも影響を及ぼす社会問題となっています。しかし、これらの情報はWEB上に散在しており、従来の方法では全体像を把握することが困難でした。
ある保険会社様からの相談――「不正業者の実態を把握したい」
今回ご紹介するのは、大手保険会社様からいただいたご相談です。
「WEB上で不正に保険受給を斡旋する工事事業者の情報を収集し、リスト化したい」というご要望でした。同社では、契約者からのクレームや申請内容の精査から、特定の工事業者による不正な保険金請求のパターンを把握していました。しかし、それらがどの程度の規模で、どのような手法でWEB上に展開されているのか、全体像が見えていない状況だったのです。
調査の目的
- 不正斡旋業者の実態把握:どのような業者が、どのようなチャネルでサービスを宣伝しているか
- 手法の分析:どのような文言や訴求で顧客を誘導しているか
- リスク評価:自社の保険商品がどの程度不正利用のターゲットになっているか
- 対策立案:将来的な予防策や契約者への注意喚起に活用するデータの整備
予算の壁を越えて――内製化支援という選択肢
初回のヒアリングを通じて、エノルメでは包括的な調査プランをご提案しました。しかし、調査費用の予算として折り合いがつかないという状況に直面しました。
そこで私たちが提案したのが、「内製化向けのレクチャー」という新しいアプローチです。
過去に同様の案件で実施した調査仕様をベースに、クライアント企業様が自社で継続的に調査・監視できる体制を構築するサポートを行うことにしました。これにより、初期コストを抑えながらも、実効性のある不正対策を実現することができました。
内製化支援の内容
初回レクチャー:
- 調査対象とすべきWEBチャネル(検索エンジン、SNS、掲示板、動画サイトなど)の選定方法
- 効果的な検索キーワードの設計(「火災保険 無料」「地震保険 工事」など)
- 情報収集ツールの活用方法
- 収集した情報の整理・リスト化手法
- 不正業者判定のためのチェックポイント
半期ごとの仕様見直しとコンサルティング:
- 調査手法のブラッシュアップ
- 新たな不正手法への対応
- データ分析結果のレビューとアドバイス
- 業界トレンドの共有
なぜ継続的な監視が重要なのか
WEB上の情報環境は日々変化しています。不正業者もまた、規制や摘発を逃れるために手法を巧妙化させ、新しいプラットフォームへと活動の場を移していきます。
一度の調査で終わらせるのではなく、継続的に監視し、最新の動向を把握し続けることが、真の不正対策には不可欠です。
今回の内製化支援モデルは、まさにこの「継続性」を実現するためのソリューションでした。クライアント企業様は、自社のペースで調査を実施しながら、半期ごとにエノルメの専門知識を取り入れることで、常に最新かつ効果的な調査体制を維持できるようになりました。
ソーシャルリスニングが生み出す「情報資産」
この事例が示すのは、WEB上に散在する情報を適切に収集・分析することで、企業のリスク管理やブランド保護に活用できる「情報資産」に変えられるという事実です。
エノルメのソーシャルリスニングサービスは、単なる情報収集にとどまりません。
- リスクの早期発見:炎上の兆候や不正の動きを初期段階で察知
- 競合・市場分析:業界の動向や競合他社の評判を定量的に把握
- 顧客インサイトの抽出:消費者の本音や潜在ニーズを発見
ブランド価値の可視化:自社ブランドがどう評価されているかを客観的に測定
これらすべてが、企業の意思決定を支える重要な「情報資産」となるのです。
データドリブンな意思決定を支援
保険業界に限らず、あらゆる業種において、「勘や経験だけに頼らない、データに基づいた意思決定」の重要性が高まっています。
しかし、WEB上の膨大な情報をどう収集し、どう分析し、どう活用するかは、多くの企業にとって大きな課題です。エノルメは、この課題に対して、調査の完全代行から内製化支援まで、クライアント企業様の状況に応じた柔軟なソリューションを提供します。
エノルメが選ばれる理由
- 豊富な実績: 様々な業界での調査・分析経験
- 柔軟な提案: 予算や体制に応じた最適なプラン設計
- 継続的サポート: 一過性の調査ではなく、長期的なパートナーシップ
- 専門知識: ネット炎上対策から市場調査まで幅広い対応力
おわりに
今回ご紹介した保険業界の事例は、WEB上の情報を「脅威」から「資産」へと転換した好例です。不正業者の情報という一見ネガティブなデータも、適切に収集・分析することで、業界の健全性を守り、顧客との信頼関係を強化する重要な情報資産となります。
エノルメなら、ネット上のあらゆる声をWEB情報資産として捉え、ソーシャルリスニングで企業のブランド価値向上を支援します。お気軽にご相談ください。
あなたの企業が抱えるWEB上の課題、見えないリスク、活かしきれていない情報――それらすべてを、エノルメと共に価値ある資産へと変えていきませんか。
